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2026/10/12

人工芝の施工費用【2026年版】|m²単価の相場と天然芝の芝張りを10年で比べる

人工芝芝張り料金相場外構工事庭造り

「庭の雑草と芝刈りから解放されたい」「人工芝にすると、業者に頼んでいくらかかる?」「天然芝のままの方が安いのでは?」——庭の緑化で必ず出てくる悩みです。人工芝は材料の値段より、下地づくりと施工の手間で総額が決まります。そのため、本体価格だけを見て比べると、見積書が出てきたときに「思ったより高い」となりがちです。

この記事では、人工芝の施工費用を「m²単価」「芝丈・グレード別」「面積別の総額」に分けて整理し、天然芝(高麗芝・TM9など)の芝張りと10年間でどちらが安いかまで比べます。金額は、見積もり比較サイトや施工業者が公開している料金例をもとにした目安です。地域や庭の状態で上下するため、最後は現地を見てもらった見積書で判断してください。

人工芝の施工費用の相場【m²あたり】

業者に依頼したときの相場は、整地・防草シート・人工芝の敷き詰めと固定まで込みで、1m²あたり4,500〜6,000円が中心です。見積もり比較サイトの集計では、全国の相場は4,500〜5,900円程度、地域別のページでも4,000〜7,000円ほどに収まっています。

内訳のイメージは、施工業者が公開している20m²の料金例(芝丈30mm)がわかりやすいです。

項目 単価(m²) 20m²の場合
整地 ¥1,500 ¥30,000
防草シート ¥1,200 ¥24,000
人工芝(30mm・材料込み) ¥3,000 ¥60,000
合計 ¥5,700 ¥114,000

※この例では、現在生えている草の除去と、残土の出し入れが必要な場合は別途見積もりとされています。

人工芝を敷くだけに見えても、実際には「地面をならす」「雑草を止める」「芝を張って固定する」の3工程に費用が分かれます。「人工芝代だけ」の価格と「材工共」の価格を混ぜて比べないのが最初の注意点です。

芝丈・グレード別の費用

人工芝は、芝丈(パイルの長さ)と品質で価格が変わります。

グレード 芝丈の目安 材工共のm²単価 耐用年数の目安
廉価品 30〜35mm ¥4,500前後 2〜8年
標準品 20〜35mm ¥4,500〜6,000 7〜10年
クッション性重視 40mm以上 ¥5,500〜7,500 標準品と同程度
高品質・国産品 25〜35mm ¥8,000〜10,000前後 10年以上

人工芝の本体価格は、一般的な芝丈20〜35mmで1m²あたり1,500〜2,300円、クッション性の高い40mm以上で2,500〜3,500円が目安です。40mm以上は本体が1,000円前後高くなるため、材工共の単価もその分上がります(40mm以上の材工共の幅は、この差額をもとにした計算値です)。

同じ業者の10m²の料金例では、砂入れ・整地・防草シート込みで次のような差がありました。

グレード 芝丈 耐用年数 10m²の料金 m²単価
安価な人工芝 35mm 8年 ¥48,000 ¥4,800
標準的な人工芝 35mm 10年 ¥80,000 ¥8,000
高級な人工芝 25mm 10年 ¥93,000 ¥9,300

業者によって単価の幅はかなりあります。「安い見積り=お得」とは限らず、耐用年数と保証の年数まで見て比べるのが現実的です。極端に安い製品は、2〜3年でパイルが抜けたり、ベース部分が破れたりすることもあります。

下地工事の費用【除草・整地・転圧・防草シート・砂】

人工芝の見た目と寿命を決めるのは、実は下地です。下地が雑なままだと、数年で凹凸が出たり、芝の下から雑草が突き上げたりします。

工程 費用の目安(m²) 内容
雑草除去 ¥500前後 既存の草や根を取る
整地 ¥500〜1,500 水たまりができないよう高低をならす
転圧・土壌改良 ¥1,000前後 地面を締め固める
下地材(砕石・砂利) ¥1,000前後 水はけを良くしたい場合に敷く
防草シート(材料+施工) ¥1,000〜2,500 不織布の高耐久タイプが望ましい
砂入れ・仕上げ 材工共に含まれることが多い 芝の起き上がりと固定のため

※工程ごとの単価は施工業者・比較サイトによる幅があります。砂入れは単独の料金表示が少なく、材工共の中に含めて見積もる業者が多いようです。

防草シートは、織布タイプで1〜6年、不織布タイプで10〜20年が耐用年数の目安とされています。人工芝の寿命が10年前後でも、シートが先に傷むと意味がありません。シート単体の料金や選び方は、「防草シートの料金相場ガイド」で詳しく解説しています。

下地が重い庭(もともと水はけが悪い、傾斜がある、大きな石や古い砂利が混じっている)は、上の相場に整地・残土処分の追加費用がかかります。

面積別の総額例

標準グレード(芝丈20〜35mm)を、整地・防草シート込みでプロに頼んだときの総額です。m²単価4,500〜6,000円で計算しています。

面積 広さのイメージ 総額の目安
10m² 玄関横・ベランダ前 ¥45,000〜65,000
20m² 6畳ほどの庭の一角 ¥90,000〜120,000
30m² 約9坪の庭 ¥135,000〜180,000
50m² 約15坪の庭 ¥225,000〜300,000
100m² 約30坪の庭 ¥400,000〜600,000

10m²の庭に人工芝を施工する見積もりでは、公開されている10社の料金例が¥30,000〜65,000の範囲に収まっていました。一方で、20m²の料金例は¥114,000(芝丈30mm)という公開例があります。50m²・100m²は広さが大きいほどm²単価が下がるのが一般的で、上の数字は計算上の目安です。

10m²以下の小さな面積は、移動費や最低出張費で割高になりやすい点にも注意が必要です。複数の場所をまとめて頼むと、1回の出張で済んで安くなることがあります。

天然芝(芝張り)の費用

天然芝は、人工芝より初期費用が安いのが大きな特徴です。

芝の種類と価格

種類 特徴
高麗芝 日本で最も普及。丈夫で踏まれ強く、価格も標準的
TM9 高麗芝の仲間で、草丈が伸びにくく芝刈りの回数を減らせる省管理型
姫高麗芝 葉が細かく、きめ細かい仕上がり。やや高め
野芝 野山に自生。1m²あたり500〜1,000円ほどで安価だが、生育は粗め

ネット通販の価格例では、TM9と高麗芝は2m²で同額(1,650円)の表示でした。材料としての値段は変わらず、違いは草丈の伸びにくさです。TM9だけの施工相場を示す公開データは見つけにくく、業者に聞くのが確実です。

芝張りの施工費

整地から芝張りまで頼んだ場合の目安です。

面積 費用の目安(整地込み)
10m² ¥19,000〜24,000
30m² ¥57,000〜72,000
50m² ¥95,000〜120,000
100m² ¥190,000〜240,000

m²単価にすると**¥1,900〜2,400前後**です。別の比較サイトでは、整地・芝張りで2,200〜5,000円、整地から目土入れまで頼んで5,500円ほどという目安も出ています。現地の土の状態や既存の芝の撤去の有無で、2,000〜3,500円を中心に、状態が悪いと5,500円ほどまで広がると考えておくと安全です。

芝張りで追加になりやすい費用

  • 既存の芝や雑草の撤去: 天然芝の剥がしと処分は、m²あたり数百円〜1,200円ほどです。
  • 土壌改良・床土: 水はけの悪い土地は、別途費用がかかることがあります。
  • 残土処分: 掘り下げた土の処分は、一式で数万円になる場合があります。
  • 目土: 張った後に隙間へ入れる砂や土で、作業費に含まれる場合と別の場合があります。

天然芝の年間手入れ費用

天然芝は、張った後の手入れに費用と手間がかかります。年間の作業は、芝刈り・施肥・エアレーション(土に穴をあけて通気を良くする作業)・目土入れ・除草が中心です。生育期の4〜10月は、月に1〜2回ほどの芝刈りが目安です。

業者に任せたときの1回あたりの単価は、「芝生の手入れ・管理の料金相場ガイド」でまとめています。30m²の庭を例にすると、年間の目安は次のとおりです。

管理方法 年間の目安(30m²) 内容
自分で管理(DIY) ¥10,000〜30,000 肥料・目土・水道代・刈り込み道具の消耗など
業者に年間で任せる ¥50,000〜100,000 芝刈り年数回〜10回超、施肥、エアレーション、目土

DIYの年間費用は、20m²の庭で1.5〜3万円ほどとする解説があります。業者に任せた場合の金額は、芝刈りの回数や頻度で大きく変わります。回数を絞れば安く、月2回の生育期管理まで入れると上限に近づきます。

一方、人工芝の手入れは、ゴミ・落ち葉の掃除や水洗い程度で、年間ほぼ0円〜数千円(1m²あたり1,000〜3,000円と見る解説もあり、30m²で年1〜3万円ほど)が目安とされています。ただし、まったく手間がかからないわけではありません。

10年間の総額で比べる【30m²の庭】

初期費用は天然芝が安く、手入れの費用は人工芝が安い——では、10年間だと結局どちらが得でしょうか。30m²の庭で試算しました。

項目 人工芝(標準品) 人工芝(廉価品) 天然芝(DIY管理) 天然芝(業者管理)
初期費用(施工) ¥135,000〜180,000 約¥144,000 ¥60,000〜105,000 ¥60,000〜105,000
手入れ(10年分) ¥0〜30,000 ¥0〜30,000 ¥100,000〜300,000 ¥500,000〜1,000,000
張替え 10年目で更新(範囲外) 8年目に1回 約¥189,000〜234,000 不要(部分補修程度) 不要(部分補修程度)
10年の合計 約¥14〜21万 約¥33〜40万 約¥16〜41万 約¥56〜110万

※人工芝の廉価品の張替えは、「撤去・処分(m²¥1,500〜3,000)+新設(約¥144,000)」で計算。天然芝の初期費用は、m²¥2,000〜3,500で計算。いずれも庭の状態で変わる試算値です。

見方のポイントは3つです。

  1. 自分で天然芝を管理できる人は、人工芝との差が小さい。標準品の人工芝と天然芝(DIY管理)は、10年でほぼ並びます。
  2. 業者に天然芝の管理を任せ続ける場合は、人工芝がかなり有利。10年で数十万円の差になります。
  3. 廉価品の人工芝は、張替えが入ると逆転する。耐用年数が短い製品を選ぶと、安さが消えます。

芝刈りの手間そのものがつらい、高齢で庭作業が難しい、といった事情があるなら、費用の差以上に人工芝を選ぶ価値があります。逆に、子どもが裸足で遊ぶ、夏の照り返しが気になる、庭の緑を育てる時間を楽しみたいという場合は、天然芝のよさが勝ちます。

人工芝の耐用年数と張替え・撤去の費用

人工芝の寿命は、一般的に5〜10年と言われます。高品質なものは10年以上持ち、反対に安価なものは2〜3年でパイルが抜けるケースもあります。使い方(人が頻繁に歩く、重い物を置く)と日当たりでも差が出ます。

撤去・処分の費用

古い人工芝を撤去して新しく張り替えるときは、新設の費用に撤去・処分費が上乗せされます。

項目 費用の目安(m²)
人工芝の撤去・処分 ¥1,500〜3,000
下地の調整・土壌改良 ¥650〜1,500
天然芝を剥がして人工芝に替える場合の下地調整 ¥2,000前後(根をすき取るため割増)

20m²の張替えを例にすると、撤去で約6万円、新設で23〜27万円(税込)という、あわせて30万円台の見積もり例があります。つまり、張替え1回の費用は、新設時の約1.3〜1.6倍を見ておきたいところです。

なお、同じ人工芝でも、既存の人工芝の上から重ね張りをする方法があります。撤去費は抑えられますが、段差ができたり、下の傷みがそのまま残ったりします。次回の撤去費が大きくなる点も含めて、業者に相談してください。

見積書で確認する項目

人工芝の見積書は、記載がざっくりしていると後で追加請求になりやすい項目です。次の点を確認してください。

必ず確認する7項目

  1. 面積(m²)と、単価の根拠。「一式」ではなく、m²数と単価が分かれているか
  2. 人工芝の商品名・芝丈・耐用年数・保証。「人工芝一式」では品質が分からない
  3. 防草シートの種類(不織布か織布か、耐用年数)
  4. 整地・転圧の有無。凹凸や水たまりの対策が入っているか
  5. 既存の草・芝・砂利などの撤去と処分費が含まれるか
  6. 残土処分費・運搬費が別になっていないか
  7. 端部の処理。ピンの本数、見切り材、ブロックとの取り合い

安さに飛びつく前に

  • 「1m²あたり2,000円台」の広告単価は、人工芝の材料代だけか、施工費や防草シートを含まない場合があります。
  • 施工後の保証期間(芝の抜け、継ぎ目のめくれ)が書かれているか確認します。
  • 現地確認なしの見積もりは、後で下地の追加費用が出やすいので避けます。

相見積りは3社が目安です。そのとき、芝の商品名・芝丈・面積・防草シートの種類を揃えて条件を同じにすると、比較しやすくなります。

DIYと業者の違い

人工芝は、DIY向きの商品としてもホームセンターで売られています。費用はどう違うのでしょうか。

項目 DIY 業者に依頼
m²あたりの費用 ¥3,000〜7,000(人工芝代と資材の合計) ¥4,500〜6,000程度(標準)、高品質で¥8,000〜
工期 週末2日ほど(10m²) 半日〜1日(10m²)
下地の仕上がり 凹凸が残りやすい 転圧・水勾配まで施工
耐用年数 材料次第。下地が弱いと短くなる 下地込みで10年前後
保証 商品保証のみ 施工保証が付く場合あり

ホームセンターの人工芝は、芝高20mmで10m²が17,800〜19,800円、35mmで19,800〜24,800円(1m×10mの巻き)といった価格帯です。10m²以下の小さな庭で、平らな場所ならDIYが有利です。

一方、20〜30m²以上、傾斜や水たまりがある庭、既存の砂利や雑草が多い庭は、業者に頼んだ方が結果的に安く済むことが多いです。大きなロールは1人で運べず、継ぎ目の処理や下地の転圧に慣れていないと、数年で浮きやしわが出ます。

雑草対策が目的なら、人工芝以外の選択肢もあります。「砂利敷きの料金相場ガイド」では、人工芝と砂利の費用を比較しています。

よくある質問(FAQ)

Q. 人工芝は1m²あたり、結局いくらくらい?

A. 業者に整地・防草シート込みで頼む場合、標準的な人工芝で1m²あたり4,500〜6,000円が中心です。安価な製品で4,500円前後、高品質な製品で8,000〜10,000円前後が目安です。

Q. 10m²の庭に人工芝を敷くと、総額はいくら?

A. 標準グレードで4.5〜6.5万円が目安です。公開されている料金例では3万円台から6万円台の幅があります。10m²以下の小さな面積は、最低料金の影響で割高になることがあります。

Q. 人工芝は何年もちますか?

A. 5〜10年が一般的な目安です。標準品で約10年、高品質なものは10年以上持つ一方、安価なものは2〜3年で傷む場合もあります。購入時に耐用年数と保証を確認してください。

Q. 防草シートなしで人工芝を敷いても大丈夫?

A. おすすめしません。人工芝の下から雑草が伸びて芝を持ち上げたり、継ぎ目から生えたりします。不織布の高耐久タイプの防草シートを下に敷くのが基本です。

Q. 天然芝から人工芝に替えるとき、下地の費用は割高になる?

A. 割高になりやすいです。天然芝は根をすき取る作業が必要で、下地調整がm²あたり2,000円前後(人工芝からの張替えより高い)という例があります。さらに芝の撤去・処分費がかかります。

Q. TM9は、普通の高麗芝より費用がかかる?

A. 材料の価格は、通販の価格例ではほとんど同じです。TM9は草丈が伸びにくいため、芝刈りの回数を減らせる分、管理の手間と費用を抑えやすい芝です。

Q. 人工芝の張替え費用はいくら?

A. 撤去・処分でm²あたり1,500〜3,000円、これに新設費用(4,500〜6,000円)が加わるため、m²あたり6,000〜9,000円ほどを見ておきます。30m²なら約18〜27万円です。

Q. 人工芝は夏に熱くならない?

A. 日なたでは表面温度が高くなります。遮熱タイプの製品や、芝丈を短めにしたもの、日陰を作る工夫で軽減できます。裸足で遊ぶ場所は、素材と日当たりを業者に伝えて選んでください。

Q. 人工芝の下に砂利を敷く必要はある?

A. 水はけが悪い庭では、砕石や砂利で下地を作る方が長持ちします。下地材はm²あたり1,000円前後が目安です。水はけの状態は、現地を見てもらって判断してください。

Q. 人工芝にするか天然芝のままにするか、迷っています

A. 管理を自分で楽しめるかが分かれ目です。手入れを続けられるなら、天然芝は初期費用が安く、10年でも人工芝と大差ありません。手入れの時間が取れない、業者に任せたいという場合は、10年トータルで人工芝が有利になります。

まとめ

  • 人工芝の施工費用は、整地・防草シート込みで1m²あたり4,500〜6,000円が中心。安価品で4,500円前後、高品質で8,000〜10,000円前後
  • 総額は10m²で約4.5〜6.5万円、30m²で約13.5〜18万円が目安
  • 下地(除草・整地・転圧・防草シート)が人工芝の寿命を決める。「人工芝代だけ」の見積りと比べない
  • 天然芝の芝張りは整地込みで1m²あたり2,000〜3,500円が中心。初期費用は人工芝の半分以下だが、年間の手入れが必要
  • 30m²で10年比べると、自分で管理するなら天然芝と標準品の人工芝はほぼ同じ、業者に管理を任せ続けるなら人工芝が有利
  • 人工芝の寿命は5〜10年。張替えは撤去費込みでm²あたり6,000〜9,000円を見ておく
  • 見積書は「面積・芝の商品名と芝丈・防草シートの種類・撤去と処分費・保証」の4点を揃えて比べる

庭全体の費用感は「庭のリフォーム費用相場ガイド」、芝刈りの料金は「芝刈りの料金相場ガイド」もあわせてご覧ください。

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