芝生の手入れ・管理の料金相場ガイド|年間スケジュールと費用を解説
芝生のある庭は美しい反面、定期的な手入れが欠かせません。造園業者にとって芝生管理は、年間を通じた安定した仕事につながる重要なサービスです。
この記事では、芝生の手入れにかかる料金相場を作業内容別にまとめました。自社の価格設定や、お客様への年間管理プランの提案にお役立てください。
芝生管理の主な作業内容
芝生を美しく保つには、季節ごとにさまざまな作業が必要です。見積書への記載方法については「造園業の見積書の書き方ガイド」で詳しく解説しています。
1. 芝刈り
最も頻度の高い作業です。成長期(4〜10月)は月1〜2回の芝刈りが必要になります。
- 刈り高は3〜5cmが一般的
- 芝刈り機の種類(手動・電動・エンジン式)で作業効率が変わる
- 刈りカスの回収・処分も作業に含まれる
2. 施肥(肥料散布)
芝生の生育に欠かせない作業です。年3〜4回の施肥が目安です。
- 春(3〜4月): 成長促進の元肥
- 夏(6〜7月): 追肥で緑を維持
- 秋(9〜10月): 冬越し準備の追肥
- 化成肥料と有機肥料で費用が変わる
3. エアレーション(穴あけ)
芝生の根に酸素を送り、土壌の固結を防ぐ作業です。年1〜2回が目安です。
- 春(3〜4月)または秋(9月)に実施
- ローンスパイクやコアエアレーターを使用
- 芝生の活性化に効果が高い
4. 目土入れ
芝生の凹凸を均し、新芽の発生を促す作業です。
- エアレーションとセットで行うことが多い
- 目土の種類(川砂・黒土ブレンド等)で費用が変わる
- 年1〜2回が目安
5. 除草・病害虫対策
芝生に生える雑草の除去や、病害虫の防除も重要な作業です。除草作業の詳しい料金は「草むしり・除草作業の料金相場」もご覧ください。
- 芝生用除草剤(選択性)の散布
- 手作業での雑草抜き
- 殺菌剤・殺虫剤の散布(ラージパッチ・コガネムシ対策等)
作業別の料金相場
芝刈り
| 面積 | 料金相場 | 作業時間目安 |
|---|---|---|
| 20㎡未満 | ¥3,000〜5,000 | 30分〜1時間 |
| 20〜50㎡ | ¥5,000〜10,000 | 1〜2時間 |
| 50〜100㎡ | ¥10,000〜18,000 | 2〜3時間 |
| 100〜200㎡ | ¥18,000〜30,000 | 3〜4時間 |
| 200㎡以上 | ¥150〜250/㎡ | 面積による |
施肥(肥料散布)
| 面積 | 料金相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 30㎡未満 | ¥3,000〜5,000 | 肥料代込み |
| 30〜100㎡ | ¥5,000〜12,000 | 肥料代込み |
| 100〜200㎡ | ¥12,000〜20,000 | 肥料代込み |
| 200㎡以上 | ¥80〜120/㎡ | 肥料代込み |
エアレーション
| 面積 | 料金相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 30㎡未満 | ¥5,000〜8,000 | コア式 |
| 30〜100㎡ | ¥8,000〜18,000 | コア式 |
| 100〜200㎡ | ¥18,000〜30,000 | コア式 |
| 200㎡以上 | ¥100〜180/㎡ | 面積による |
目土入れ
| 面積 | 料金相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 30㎡未満 | ¥5,000〜10,000 | 目土代込み |
| 30〜100㎡ | ¥10,000〜25,000 | 目土代込み |
| 100〜200㎡ | ¥25,000〜45,000 | 目土代込み |
| 200㎡以上 | ¥200〜350/㎡ | 面積による |
芝生の張り替え(補修・全面張替)
| 面積 | 料金相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 10㎡未満 | ¥15,000〜30,000 | 部分補修 |
| 10〜30㎡ | ¥30,000〜60,000 | 芝代・整地込み |
| 30〜100㎡ | ¥60,000〜150,000 | 芝代・整地込み |
| 100㎡以上 | ¥1,500〜2,500/㎡ | 面積による |
料金に影響する要素
芝生の種類
芝生の種類によって管理頻度と手間が変わります。
- 高麗芝(暖地型): 日本で最も普及。管理しやすく料金は標準的
- 姫高麗芝: 高麗芝より密度が高い。きめ細かい管理が必要で1.2〜1.3倍
- 西洋芝(寒地型): 通年緑を保つが管理頻度が高い。1.5〜2倍の管理コスト
- TM9(省管理型): 草丈が伸びにくく芝刈り頻度を減らせる
庭の状態
- 平地で障害物なし: 標準料金
- 傾斜地: 1.2〜1.5倍(作業効率の低下)
- 樹木・花壇が多い: 1.2〜1.3倍(際刈りの手間が増える)
- 芝生の傷みが激しい: 補修費用が別途発生
処分費
| 処分物 | 処分費の目安 |
|---|---|
| 芝刈りカス(45Lゴミ袋1〜3袋) | ¥1,000〜2,000 |
| 芝刈りカス(軽トラック半積) | ¥3,000〜5,000 |
| 古い芝生(張替時) | ¥5,000〜15,000 |
年間管理プランの提案方法
なぜ年間管理プランが重要か
芝生管理は単発ではなく継続的な作業です。お客様に年間管理プランを提案することで、以下のメリットがあります。
- 造園業者: 安定した売上を確保できる
- お客様: 常に美しい芝生を維持でき、都度の依頼の手間が省ける
- 適切なタイミングで作業することで、芝生の健康状態を最適に保てる
季節ごとの仕事量の変動対策については「造園業の季節別繁閑対策ガイド」も参考にしてください。
年間管理プランの料金例(100㎡の高麗芝)
| 月 | 作業内容 | 料金目安 |
|---|---|---|
| 3月 | エアレーション + 目土入れ + 施肥 | ¥30,000 |
| 4月 | 芝刈り + 除草 | ¥15,000 |
| 5月 | 芝刈り + 施肥 | ¥18,000 |
| 6月 | 芝刈り + 除草 + 殺菌剤散布 | ¥20,000 |
| 7月 | 芝刈り(2回)+ 施肥 | ¥25,000 |
| 8月 | 芝刈り(2回)+ 除草 | ¥22,000 |
| 9月 | 芝刈り + エアレーション + 施肥 | ¥30,000 |
| 10月 | 芝刈り + 除草 | ¥15,000 |
| 11月 | 最終刈り込み + 冬支度 | ¥12,000 |
| 年間合計 | ¥187,000 |
見積書作成のポイント
見積書には作業内容と面積を明記しましょう。「芝生管理 一式」では、お客様が内容を把握できません。
良い見積書の例:
- 芝刈り 100㎡ × ¥150/㎡ = ¥15,000
- エアレーション 100㎡ × ¥150/㎡ = ¥15,000
- 目土入れ 100㎡ × ¥250/㎡ = ¥25,000
- 施肥(化成肥料)100㎡ = ¥8,000
- 刈りカス処分 = ¥2,000
年間管理プランはniwakuraの「定期作業」機能で管理できます。次回作業予定日が自動表示されるため、対応漏れを防げます。
月別の作業スケジュール
芝生管理は季節ごとに適切な作業があります。お客様に年間スケジュールを提示することで、プラン契約率が高まります。
春(3〜5月): 芝生が目覚める季節
- エアレーション・目土入れで根の活性化
- 元肥の施肥で成長を促進
- 雑草の早期除去
夏(6〜8月): 成長が最も旺盛な季節
- 芝刈りの頻度を月2回に増やす
- 水やりのアドバイス(お客様自身で行う場合)
- ラージパッチなど病害の早期発見
秋(9〜11月): 冬に向けた準備の季節
- エアレーション・施肥で翌年の発芽に備える
- 最終の芝刈りで高さを整える
- 落ち葉の除去
冬(12〜2月): 休眠期
- 基本的に作業不要(暖地型芝の場合)
- 補修が必要な箇所の確認と春の計画立案
- 防草シートの提案(芝生以外のエリア)
付加価値で差別化する
写真付き報告
作業前後の写真を撮影して報告することで、お客様の満足度が大幅に向上します。niwakuraの写真管理機能を使えば、顧客ごとに作業履歴を写真で記録・管理できます。
芝生診断サービス
定期訪問時に芝生の健康状態をチェックし、必要な処置を提案します。病気の早期発見や、施肥タイミングの最適化につながり、お客様からの信頼を得られます。
セット提案
芝生管理と合わせて、庭木の剪定や花壇の手入れも提案することで、客単価の向上につながります。剪定の料金相場については「剪定の料金相場まとめ」をご覧ください。
まとめ
芝生の手入れは、芝刈り・施肥・エアレーション・目土入れなど、年間を通じて多岐にわたる作業が必要です。造園業者にとって、芝生管理の年間プランは安定収入を確保できる重要なサービスメニューです。
お客様に年間スケジュールと料金を明確に提示することで、契約率が高まります。見積書には面積と作業内容を明記し、透明性のある料金設定を心がけましょう。
niwakuraを使えば、芝生管理の見積書をスマホから3分で作成できます。造園業カタログに芝生管理の単価を登録しておけば、現場で即座にお客様へ提示できます。請求書の発行方法については「造園業の請求書の書き方ガイド」もご覧ください。