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2026/10/12

目隠しフェンスの設置費用【2026年版】|素材別1m単価・高さ別・基礎と撤去費・総額例

目隠しフェンスフェンス設置費用相場外構工事庭造り

「隣家や道路からの視線が気になる」「庭で洗濯物を干すのが落ち着かない」——そんな悩みで多いのが目隠しフェンスの相談です。ところが、ネットで調べると「1mあたり1万円台」から「5万円」まで幅が広く、結局いくらかかるのか分かりにくいのが実情です。

幅が広い理由は単純で、素材・高さ・基礎の作り方・既存の塀の有無で金額が大きく変わるからです。この記事では、複数の外構業者・リフォーム会社・相場サイトの公開情報から、目隠しフェンスの設置費用を整理しました。見積書を受け取ったときに「高いのか、妥当なのか」を判断する材料にしてください。

なお、金額はいずれも目安です。地域、現場の条件、時期によって変わるため、最終的には現地を見た業者の見積書で確認してください。

目隠しフェンスの費用はどう決まるのか

総額は、次の5つの要素で決まります。

  1. 素材(アルミ形材・樹脂/人工木・スチールメッシュ・木製で単価が数倍違う)
  2. 高さ(目隠しなら1.8m前後が主流。高いほど材料も基礎も強くなる)
  3. 基礎の作り方(独立基礎・ブロック積み・既存ブロックの上に載せる、の3通り)
  4. 既存の塀やフェンスの撤去・処分の有無
  5. 現場条件(搬入経路、地面の硬さ、高低差、境界の位置)

「フェンス本体の値段」だけを見て比べると失敗します。本体+柱+基礎+取付工事+撤去・処分+諸経費の総額で比べるのが基本です。

素材別の1mあたり相場【材工共・高さ1.8m前後】

目隠し用途で多い高さ1.8m前後を想定した、材料費と工事費を合わせた1mあたりの目安です。複数の公開情報で示されている幅を重ね合わせて作りました。

素材 1mあたり(材工共) 特徴
アルミ形材 約15,000〜40,000円 錆びにくく軽い。柄や色が豊富で最も標準的
樹脂・人工木 約20,000〜50,000円 木の見た目で腐らない。熱で反ることがあり、価格は高め
スチールメッシュ 約8,000〜20,000円 安価だが隙間があり、単体では目隠しにならない
木製(天然木) 約15,000〜40,000円 風合いが良い。ソフトウッドは安いが定期塗装が必要
ブロック塀+フェンス 約25,000〜60,000円 基礎を兼ねるブロックを積む分、費用がかさむ

※「ブロック塀+フェンス」は、ブロック積み(1mあたり約8,000〜15,000円)にフェンス本体と取付を足した参考値です(両方をまとめた公開の相場は少なく、個別の相場を足し合わせています)。

アルミ形材(もっとも選ばれている素材)

目隠しフェンスの主流です。材工共で1mあたり2万〜3万円台の見積りが多く、ルーバー(羽根板)の隙間が細かいタイプや木目調のタイプは上の価格帯の上側になります。錆びにくくメンテナンスがほぼ不要なので、長い目で見ると費用対効果が高い素材です。

樹脂・人工木

木の見た目で、腐らず塗装も不要です。そのぶんアルミより高く、1mあたり2万〜5万円が目安です。夏の直射日光で熱膨張が起きやすい製品もあるため、施工実績のある業者を選びましょう。

スチールメッシュ

網目状のフェンスで、1mあたり1万円前後からと最安です。ただし網目からは向こう側が見えるため、目隠しにするなら別売りの目隠しパネルを重ねる必要があり、その分が追加になります。「境界を示したい」「ペットの飛び出しを防ぎたい」用途向きです。

木製(天然木)

ソフトウッド(杉など)は初期費用が安い反面、1〜3年ごとの再塗装が必要です。ウリンなどのハードウッドは耐久性が高い一方、材料費・加工費が最も高く、業者に依頼すると1mあたり3万円以上になる例があります。塗装などのメンテナンス費用まで含めて比べてください。

高さ別の費用と選び方

高さが上がるほど、材料費だけでなく基礎と柱が大きくなり、風の力も受けやすくなるため、工事費が上がります。ある業者の整理では、1mあたりの工事費は高さ2m未満で約15,000〜30,000円、2〜3mで約25,000〜50,000円とされています。

高さの目安 向いている用途 費用の傾向
1.0〜1.2m 境界の明示、圧迫感を抑えたい 最も安い。既存ブロック塀の上にも載せやすい
1.4〜1.6m 座った姿勢・庭の過ごし方を隠す 中間
1.8〜2.0m 立った目線を隠す、完全な目隠し 標準的な目隠し高さ。基礎は独立基礎が必要
2.0m超 2階からの視線対策など 高くなる。風圧に耐える柱・基礎が必要

選ぶときのポイントは3つです。

  • 目線を遮る目安は地面から1.8〜2.0mです。高いほど安心ですが、圧迫感が出て庭が暗く感じることもあります。
  • 既存のブロック塀の上に載せられるのは、一般に高さ1.2mまでとされています。それ以上は専用の基礎が必要です。
  • 「高さ」は地面からの寸法か、柱の埋め込み部分を含む全長かを必ず確認しましょう。

基礎の種類と費用

フェンスの安定性を決めるのが基礎です。目隠しフェンスは風を受けやすいので、ここを削ると倒れる原因になります。

基礎の種類 費用の目安 向いているケース
独立基礎(柱ごとにブロックやコンクリートを埋める) 1か所あたり約5,000〜10,000円 新設で、既存の塀がない場所
ブロック積み(連続したブロックを積んで基礎にする) 1mあたり約8,000〜15,000円 土留めを兼ねたい、高低差がある場所
既存ブロック塀の上に設置(コア抜き) 全体で約5〜10万円とする例あり 低いブロック塀がすでにある場所

柱の間隔は約2m刻みが一般的なので、10mなら柱は6本前後、基礎も6か所前後が目安です。独立基礎なら、基礎だけで数万円台という計算になります。

既存のブロックの上に載せる場合は、ブロックに穴を開ける「コア抜き」が必要です。ブロック塀の状態が悪いと載せられないため、次の章の安全性もあわせて確認してください。

既存フェンス・ブロック塀の撤去費

新しいフェンスを建てる前に、古い塀を壊すことも多くあります。

撤去対象 費用の目安
既存フェンスの撤去 1mあたり約1,000〜3,000円
既存フェンスの処分費 総額で約1万〜3万円
ブロック塀の撤去 1mあたり1万〜2.5万円程度(自治体の補助金算定単価から推定)

ブロック塀の撤去は、自治体の補助金の算定単価(大阪市で基礎ありの場合1mあたり24,900円、宮崎市で除却のみ1mあたり12,000円など)から読み取った目安です。実際の見積りは現場により異なるので、あくまで参考にしてください。

多くの自治体が、危険なブロック塀の撤去やフェンスへの建て替えに補助金を出しています。着工前に申請が必要な制度が多いため、契約の前にお住まいの市区町村のページで確認しましょう。

ブロック塀の安全性【建築基準法施行令】

古いブロック塀を残したままフェンスを載せるのは、安全面で注意が必要です。補強コンクリートブロック造の塀の基準は、建築基準法施行令の第62条の8に定められています(e-Gov法令検索で条文を確認しました)。主なポイントは次のとおりです。

  • 高さは2.2m以下にすること
  • 壁の厚さは15cm以上(高さ2m以下の塀は10cm以上)
  • 壁の中に、径9mm以上の鉄筋を縦横に80cm以下の間隔で配置すること
  • 長さ3.4m以下ごとに、控壁(壁面から高さの5分の1以上突出したもの)を設けること
  • 基礎の丈は35cm以上、根入れの深さは30cm以上とすること
  • 高さ1.2m以下の塀は、控壁と基礎の丈・根入れの規定は適用されない

つまり、高さが1.2mを超えるブロック塀に控壁がない、鉄筋が入っていない、ひび割れや傾きがあるといった場合は、基準を満たしていない可能性があります。こうした塀の上に目隠しフェンスを足すと、風の力が加わり、倒壊の危険が高まります。

基準を満たさない塀は、撤去して独立基礎のフェンスに建て替えるのが安全で、自治体の補助も受けやすくなります。気になる場合は、フェンス工事の前に塀そのものの点検を業者や建築士に依頼してください。

総額の例【10m・高さ1.8mの場合】

敷地の道路側などに10m、高さ1.8mの目隠しフェンスを設置する場合の総額の目安です。複数の公開情報で、目隠しタイプ(高さ1.8〜2m)の10mあたり約16万〜40万円と示されているものが多く、素材ごとに次のように整理しました。

素材 10mの総額(材工共) 備考
スチールメッシュ(目隠しパネル別) 約8万〜20万円 目隠しパネルを追加するとさらに上がる
アルミ形材 約15万〜40万円 標準的な価格帯
樹脂・人工木 約20万〜50万円 見た目重視なら上側
木製 約15万〜40万円 ハードウッドは上側かそれ以上

内訳の例(アルミ形材・独立基礎・撤去なし)

ある業者の計算例(長さ20m、高さ1.8m、フェンス本体25,000円/m)では、本体50万円、柱・部材約10万円、基礎約9万円、設置工事約16万円、諸経費約5万円で、合計約90万円でした。これを10mに換算すると約45万円で、本体価格が高めの製品を選んだ場合の上限寄りの例といえます。

項目 金額の目安(10m換算)
フェンス本体(柱・部材含む) 約15万〜30万円
基礎(独立基礎・6か所前後) 約3万〜6万円
取付工事 約3万〜6万円
諸経費(工事費の5〜10%程度) 約1万〜3万円
合計 約22万〜45万円

既存のフェンスの撤去が加わると、数万円の追加になります。既存のブロック塀を撤去する場合は、10mで10万〜25万円程度が別に必要になる可能性があります。

見積書で確認すべき項目

安い見積りに「何が含まれていないか」を見るのが、失敗を防ぐ近道です。

必ず確認したい項目

  • 製品名と型番、高さ(メーカー名、シリーズ名、地面からの高さ)
  • 柱の本数と間隔、基礎の種類(独立基礎か、ブロック積みか)
  • 撤去・処分費が含まれているか(既存フェンス、ブロック、残土)
  • コア抜きが必要な場合の費用
  • 諸経費・運搬費・駐車場代の扱い
  • 工期と、雨天時の扱い
  • 保証(製品保証と工事保証の期間)

安い見積りの落とし穴

  • 本体のみで、基礎や取付工事が別途
  • 製品の型番が書かれていない(安い代替品に差し替えられる恐れ)
  • 処分費・残土処分が別途(後から数万円の追加が出やすい)
  • 柱の間隔が広い、基礎が小さい(風で傾く原因)

業者による価格の違い

ハウスメーカー経由で依頼すると、専門業者に直接頼むより10〜30%程度割高になるとされています。一方で、窓口が一本化できる安心感があります。価格だけでなく、保証と対応力も含めて選びましょう。

相見積りのコツ

  1. 同じ条件で依頼する(長さ、高さ、素材やメーカー、基礎の種類、撤去の有無)
  2. 最低2〜3社から取る。1社だけでは相場が分からない
  3. 現地調査をしてもらう。図面や写真だけの概算は、あとから変わりやすい
  4. 総額と内訳の両方を比較する。総額が安くても、内訳が「一式」だけの見積りは後で追加になりやすい
  5. 境界の確認。隣地との境界付近に建てるときは、位置や高さを隣家に事前に伝えておくとトラブルを避けられる
  6. 補助金がある自治体では、契約の前に制度の対象かを確認する

DIYと業者依頼の違い

低いスチールメッシュ程度なら、DIYも選択肢です。ただし、目隠しフェンスはDIYの難易度が一気に上がります。

項目 DIY 業者依頼
費用(10mの目隠し) 材料費で約10万〜25万円 約16万〜40万円(材工共)
安全性 基礎の強度に不安が残る 風圧を考えた基礎と施工
手間 穴掘り、基礎、水平出し、重い資材の運搬 1〜3日程度で完了
保証 なし 工事保証が付く
向いている高さ 1.2m程度まで 1.8m以上も対応

高さ1.8mのフェンスは風を強く受けるため、基礎の施工不良は倒壊による事故につながります。目隠しとして高さを確保するなら、業者に依頼するのが安全です。DIYを選ぶ場合でも、低い高さにとどめるか、基礎だけ業者に頼む方法を検討してください。

フェンス以外の目隠しとの比較

フェンスは「すぐに視線を遮れる」のが強みですが、ほかの方法と比べると選択肢が広がります。

よくある質問(FAQ)

Q. 目隠しフェンスの費用は、1mあたりいくらが目安?

A. 高さ1.8m前後のアルミ形材で、材工共おおよそ1mあたり1.5万〜4万円が目安です。樹脂・人工木は2万〜5万円ほど、スチールメッシュ(目隠しパネルなし)は1万円前後からです。

Q. 10mの目隠しフェンスで、総額はいくらくらい?

A. 高さ1.8mのアルミ形材なら約15万〜40万円が目安です。既存の塀の撤去や、ブロック積みの基礎が加わると、さらに上がります。

Q. フェンスの高さは何cmがよい?

A. 立った目線を遮るなら1.8〜2.0mが目安です。ただし、高いほど圧迫感・日当たり・風の影響・費用が増えるので、遮りたい視線の高さに合わせて決めましょう。

Q. 既存のブロック塀の上にフェンスを載せてもよい?

A. ブロックの状態が良く、高さが1.2m以下の範囲であれば載せられる場合があります。ただし、ひび割れ・傾き・控壁なし・鉄筋なしの場合は、撤去して建て替えるのが安全です。

Q. 設置に建築確認は必要?

A. 庭にフェンスを立てるだけの工事で建築確認が必要になることは、ほとんどありません。ただし、高さ2mを超える擁壁(土留め)を伴う工事は確認申請の対象です(建築基準法施行令第138条)。地域の条例や地区計画で塀の高さ・形が決められていることもあるので、迷ったら業者か、お住まいの市区町村の建築指導課に確認しましょう。

Q. 撤去費はいくらかかる?

A. 既存のフェンスで1mあたり約1,000〜3,000円に処分費、ブロック塀は1mあたり1万〜2.5万円程度が目安です。

Q. ホームセンターと外構業者、どちらが安い?

A. 公開情報では、ホームセンター系の工事込みが1mあたり約1.2万〜2.6万円、専門工事業者が約1.5万〜3万円という例があります。単価の差は大きくないため、保証・基礎の仕様・アフター対応も含めて比べるのがおすすめです。

Q. 見積りが安い業者を選んでも大丈夫?

A. 安さの理由が製品のグレードなのか、基礎や取付の省略なのかを確認してください。型番・高さ・柱の本数・撤去費の扱いが明記されていれば、比較しやすい見積書です。

まとめ

  • 目隠しフェンスの相場は、高さ1.8m前後のアルミ形材で材工共1mあたり約1.5万〜4万円、樹脂・人工木で約2万〜5万円が目安
  • 10m・高さ1.8mのアルミ形材なら、総額は約15万〜40万円。撤去や基礎の違いで上下する
  • 基礎は**独立基礎(1か所あたり約5,000〜10,000円)**が標準。ブロック積みは1mあたり約8,000〜15,000円
  • 古いブロック塀は、施行令第62条の8(高さ2.2m以下・厚さ・控壁・基礎)を満たすか確認し、基準外なら撤去して建て替える
  • 見積書は製品名・高さ・基礎の種類・柱の本数・撤去と処分費を揃えて、2〜3社を比べる
  • 高さ1.8mを超える目隠しは風圧を考え、業者施工が安全

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