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2026/03/30 (更新: 2026/07/04)

庭木の伐採・抜根の料金相場【2026年版】|高さ別費用早見表・幹径別単価と処分費込み総額の目安

伐採抜根料金相場庭木

「庭木が大きくなりすぎたので切ってほしい」というご依頼は、造園業者にとって非常に多い仕事のひとつです。

しかし、伐採や抜根は剪定と比べてリスクが高く、料金設定に悩む方も少なくありません。この記事では、2026年時点の伐採・抜根の料金相場を高さ別にまとめ、作業手順や安全対策のポイントを解説します。

伐採と抜根の違い

まず、伐採と抜根の違いを整理しましょう。

作業 内容 目的
伐採 樹木を根元から切り倒す 樹木の撤去、日当たり改善
抜根 切り株を根ごと掘り起こす 跡地の再利用、シロアリ予防
伐根 切り株を地面より下で処理する 再植栽や舗装の下地づくり

ポイント: 伐採だけでは切り株が残ります。跡地に新しい植栽や構造物を設置する場合は、抜根もセットで提案すると顧客満足度が上がります。

抜根後の更地をそのまま放置すると雑草が繁茂しやすいため、防草シートの施工をあわせて提案すると喜ばれます。施工費の相場は「防草シートの料金相場ガイド」で解説しています。

お客様への見積りの出し方については「造園業の見積書の書き方ガイド」で詳しく解説しています。

庭木の高さ別・伐採料金の相場

伐採料金は、樹木の高さ・幹の太さ・周囲の状況によって大きく変わります。以下は2026年時点の一般的な相場です。

低木の伐採(高さ1m未満)

幹の太さ 1本あたりの相場
5cm未満 ¥3,000〜5,000
5〜10cm ¥5,000〜8,000

低木の伐採は比較的簡単で、手ノコやチェーンソーで短時間に作業できます。ただし、本数が多い場合は処分費がかさむため、まとめて見積りに含めましょう。

中木の伐採(高さ1〜3m)

幹の太さ 1本あたりの相場
10〜20cm ¥8,000〜15,000
20〜30cm ¥15,000〜25,000

中木は1人で作業できることが多いですが、倒す方向の確保が重要です。住宅密集地では、枝を先に落としてから幹を切る「枝下ろし伐採」が安全です。

高木の伐採(高さ3〜5m)

幹の太さ 1本あたりの相場
20〜30cm ¥20,000〜40,000
30〜50cm ¥40,000〜60,000

高木になると、高所作業車やクレーンが必要になるケースも出てきます。機材のレンタル費用も見積りに含める必要があります。

大木の伐採(高さ5m以上)

幹の太さ 1本あたりの相場
50cm以上 ¥60,000〜150,000
1m以上 ¥150,000〜300,000以上

大木の伐採は高度な技術と専門機材が必要です。電線や建物に近い場合は、ロープワークで枝を1本ずつ吊り下ろす「特殊伐採」となり、料金がさらに高くなります。

注意: 大木の伐採は危険を伴うため、経験が浅い場合は専門の伐採業者と連携することをおすすめします。

剪定だけで対応できるケースもあります。料金感の比較は「剪定の料金相場まとめ」をご参照ください。

抜根の料金相場

抜根は伐採とは別料金で設定するのが一般的です。根の広がり具合や地中の障害物(配管、基礎など)によって難易度が変わります。

切り株の直径 1本あたりの相場
20cm未満 ¥5,000〜10,000
20〜40cm ¥10,000〜30,000
40〜60cm ¥30,000〜50,000
60cm以上 ¥50,000〜100,000以上

抜根の方法と使い分け

抜根にはいくつかの方法があり、現場の状況に応じて使い分けます。

  • 手掘り: スコップやツルハシで根を掘り起こす。狭い場所や小さな切り株向き
  • ミニユンボ(小型バックホー): 効率的に掘り起こせる。ただし搬入路の確保が必要
  • 薬剤処理: 切り株に穴を開けて腐朽促進剤を注入。時間はかかるが低コスト
  • グラインダー: 切り株を粉砕する専用機械。仕上がりがきれい

実務のコツ: ミニユンボが入れる現場なら、手掘りの3〜5倍の効率で作業できます。レンタル費(1日¥15,000〜25,000程度)を考慮しても、中規模以上の抜根ではユンボの使用が経済的です。

伐採・抜根の作業手順

安全に作業を進めるための基本的な手順を紹介します。

事前調査と準備

  1. 現場調査: 樹木の高さ・幹の太さ・傾き・周囲の障害物を確認
  2. 倒伐方向の決定: 電線、建物、フェンスとの距離を測定
  3. 許可確認: 自治体の保護樹木に指定されていないか確認
  4. 近隣への挨拶: 騒音や振動が発生するため、事前に説明

伐採作業の流れ

  1. 作業エリアの安全確保(ロープ・コーンで立入禁止区域を設定)
  2. 枝の剪定(上部から順に枝を落とす)
  3. 幹の伐倒(受け口・追い口を正確に入れる)
  4. 玉切り(運搬できるサイズに切断)
  5. 集積・積み込み

安全対策のチェックリスト

伐採作業は造園業の中でも特に事故リスクが高い作業です。以下の安全対策を徹底しましょう。

  • ヘルメット、保護メガネ、耳栓の着用
  • チェーンソー防護ズボン(チャップス)の着用
  • 作業前のチェーンソー点検(チェーンの張り、燃料、オイル)
  • 退避経路の確保(倒伐方向の反対45度に2本)
  • 2人以上での作業体制(1人は監視役)
  • 強風時・雨天時の作業中止基準の設定

処分費用の目安

伐採・抜根で発生する廃棄物の処分費も、見積りに含める重要な項目です。

処分方法 費用の目安
自治体の処分場に持ち込み ¥5,000〜15,000/トン
産廃業者に委託 ¥10,000〜30,000/トン
チップ化して再利用 機材費のみ(¥10,000〜20,000/日)
薪として販売・譲渡 無料〜収入になることも

節約のポイント: 自治体によっては、剪定枝や伐採材を無料で受け入れてくれるところもあります。お住まいの地域の処分場の受け入れ条件を事前に確認しておきましょう。

伐採・抜根の料金内訳事例(ケーススタディ)

実際の見積りがどのような内訳になるのか、よくある3つのケースで具体的に見てみましょう。

ケース1: 戸建て住宅の庭木1本(高さ4m・幹25cm・伐採+抜根)

高木の伐採と抜根をセットで依頼された、もっとも一般的なケースです。

項目 金額
伐採費(高さ4m・幹25cm) ¥30,000
抜根費(切り株直径30cm) ¥20,000
処分費(チップ化・再利用) ¥8,000
出張費 ¥3,000
小計 ¥61,000
消費税(10%) ¥6,100
合計 ¥67,100

抜根跡は更地のまま放置すると雑草が繁茂しやすいため、防草シートの施工もあわせて提案すると成約率が上がります。施工費の相場は「防草シートの料金相場ガイド」で解説しています。

ケース2: 建て替え前の庭木撤去(中木3本+高木1本+抜根4本)

建て替え・解体工事の前に、敷地内の庭木をまとめて撤去するケースです。本数が多いため、単価を下げつつ総額を明確に提示することが重要になります。

項目 金額
中木伐採(高さ1〜3m・3本) ¥45,000
高木伐採(高さ3〜5m・1本) ¥35,000
抜根(4本一式) ¥60,000
産廃処分費(1トン) ¥15,000
重機(ミニユンボ)レンタル費 ¥20,000
出張費・諸経費 ¥5,000
小計 ¥180,000
消費税(10%) ¥18,000
合計 ¥198,000

建て替え後の植栽計画については「建て替え時の植栽費用ガイド」もあわせてご確認ください。撤去した跡地に新しいシンボルツリーを植える場合は「シンボルツリーの選び方ガイド」が参考になります。

ケース3: 傾斜地・電線近接の特殊伐採(高さ8m・大木)

倒伐スペースがなく、電線にも近接しているため、ロープワークで枝を1本ずつ吊り下ろす特殊伐採が必要になったケースです。通常伐採の2〜3倍の料金になります。

項目 金額
特殊伐採費(高さ8m・吊り下ろし) ¥180,000
電力会社立ち会い調整費 ¥10,000
高所作業車レンタル費 ¥30,000
処分費(産廃委託) ¥20,000
出張費・諸経費 ¥8,000
小計 ¥248,000
消費税(10%) ¥24,800
合計 ¥272,800

このような特殊案件は、事前調査の段階で電力会社や近隣への調整が必要になるため、通常より長めの工期と余裕を持った見積り提示が信頼につながります。

専門業者に依頼すべきケース

すべての伐採を自社で行う必要はありません。以下のようなケースでは、専門の伐採業者やクレーン業者との連携を検討しましょう。

  • 高さ10m以上の大木: ロープワークや高所作業車が必要
  • 電線に接触している樹木: 電力会社との調整が必要
  • 建物に密接した樹木: 倒伐スペースがなく特殊伐採が必要
  • 傾斜地や足場の悪い場所: 転落・滑落のリスクが高い
  • 天然記念物・保護樹木: 行政への申請手続きが必要

独立したばかりで伐採の経験が少ない方は、まず経験豊富な業者のもとで技術を学ぶことをおすすめします。独立準備については「造園業で独立するための完全ガイド」も参考にしてください。

見積書への記載ポイント

伐採・抜根の見積りは、内訳を明確に記載することでお客様の信頼を得られます。

見積書に含めるべき項目:

  1. 伐採費(樹木ごとの単価 x 本数)
  2. 抜根費(必要な場合)
  3. 枝葉・幹の処分費
  4. 重機レンタル費(使用する場合)
  5. 運搬費
  6. 諸経費

インボイス制度への対応も忘れずに行いましょう。詳しくは「造園業のインボイス制度対応ガイド」をご覧ください。

また、確定申告の際には伐採に使用した機材の減価償却も経費に計上できます。「造園業の確定申告ガイド」で詳しく解説しています。

伐採・抜根でよくある質問

Q1. 見積りが業者によって2倍以上違うのはなぜですか?

作業方法・処分方法・重機使用の有無が業者ごとに異なるためです。手作業中心の業者は人件費が中心となり本数が多いほど割高になりやすい一方、重機を使う業者は初期費用(レンタル・搬入路確保)はかかっても本数が多い案件では割安になります。また、処分費を「自治体持ち込み」で抑えるか「産廃業者委託」で楽をするかでも数万円単位の差が出ます。相見積りを取る際は、内訳(伐採費・抜根費・処分費・重機費)を分けて提示してもらうと比較しやすくなります。

Q2. 抜根をせず伐採だけで済ませても大丈夫ですか?

跡地の使い道次第です。特に何もせず更地のまま管理するだけであれば伐採のみでも問題ありませんが、切り株はシロアリの発生源になりやすく、放置すると数年でキノコ(腐朽菌)が生えることもあります。跡地に新しい植栽・構造物・駐車場などを計画している場合は、抜根まで行っておくことを強くおすすめします。

Q3. 保護樹木や補助金の対象になることはありますか?

自治体によっては**「保存樹木」「保護樹林」制度**に指定された樹木があり、この場合は伐採に行政への届出や許可が必要です。無許可で伐採すると罰則の対象になることもあるため、事前に自治体の緑化推進課へ確認しましょう。一方で、伐採自体への補助金は少ないものの、伐採後の跡地緑化(新規植栽)に対する助成制度がある自治体もあります。

Q4. 伐採後に新しい木を植えたいのですが、同じ業者に頼めますか?

多くの造園業者は伐採から植栽まで一貫して対応可能です。抜根と同時に土壌改良を行っておくと、新しい木の根付きが良くなります。植え替え・移植の料金相場は「庭木の植え替え・移植料金ガイド」、新しいシンボルツリー選びは「シンボルツリーの選び方ガイド」で詳しく解説しています。

Q5. 見積り依頼時に伝えておくべきことは何ですか?

樹木の本数・おおよその高さ・抜根の要否・搬入路の有無の4点を伝えると、精度の高い見積りが早く出ます。特に重機が入れるかどうかは料金に大きく影響するため、駐車場から庭までの通路幅(1m未満か以上か)を事前に確認しておくとスムーズです。写真を添えて問い合わせると、現地調査前におおよその概算を出してもらえることもあります。

まとめ

庭木の伐採・抜根は、造園業者にとって需要の多い仕事ですが、安全管理と適正な料金設定が重要です。

この記事のポイント:

  • 伐採料金は高さ・幹の太さで大きく変わる(低木¥3,000〜、大木¥60,000〜)
  • 抜根は伐採と別料金で設定するのが一般的
  • 安全装備の着用と2人以上の作業体制を徹底する
  • 処分費も忘れずに見積りに含める
  • 大木や特殊な条件では専門業者との連携を検討する

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