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2026/05/22

建て替え・新築の植栽費用と庭木の移植ガイド|既存シンボルツリーを残す判断と料金相場【2026年版】

植栽建て替え新築庭木移植料金相場造園業

家の建て替えや新築の際、お客様から「庭の木をどうすればいいか」という相談を受ける造園業者は少なくありません。長年育てたシンボルツリーを残したい施主、更地にして新しい庭をつくりたい施主など、要望はさまざまです。

この記事では、建て替え・新築時の植栽にかかる費用相場と、既存の庭木を残すか撤去するかの判断基準を造園業者目線でまとめました。仮移植から植え戻しまでの工程や見積りのコツも解説します。新規植栽の単価は「木の植え替え費用はいくら?庭木・シンボルツリーの料金相場」、樹種選びは「シンボルツリーの選び方ガイド」もあわせてご覧ください。

建て替え時の庭木は3つの選択肢

建て替えにあたって、既存の庭木には大きく3つの対応があります。お客様に選択肢を整理して提示できると、信頼につながり受注率も高まります。

1. 残す(仮移植して植え戻す)

工事の支障になる位置の木を一時的に別の場所へ移し、建築完了後に元の庭へ植え戻す方法です。思い入れのあるシンボルツリーや記念樹を残したい場合に選ばれます。

  • メリット: 慣れ親しんだ木を残せる、樹齢を引き継げる
  • デメリット: 仮移植+植え戻しの2回分の費用がかかる、活着のリスク

2. 撤去する(伐採・抜根)

老木や移植が難しい木、建物配置と合わない木は伐採・抜根して更地にします。費用は「庭木の伐採・抜根の料金相場ガイド」で詳しく解説しています。

3. 新たに植える(新規植栽)

更地にした庭へ、新築のデザインに合わせて新しいシンボルツリーや生垣を植える方法です。

多くの建て替え現場では、これら3つを組み合わせます。たとえば「シンボルツリーは仮移植で残し、老木は撤去し、足りない部分は新規植栽」といった提案です。

既存の庭木を残せるかの判断基準

「この木は移植できますか?」はもっとも多い質問の一つです。移植の可否は次の要素で判断します。移植工事の詳細は「シンボルツリーの植え替え費用と時期」もご覧ください。

樹種別の移植難易度

難易度 代表樹種 備考
易しい シマトネリコ、ソヨゴ、ハナミズキ、ツバキ 細根が多く活着しやすい
普通 モミジ、ヤマボウシ、キンモクセイ、サザンカ 適期と根回しで安定
難しい マツ、ケヤキ、クスノキ、シラカシ(大木) 根回しが必須、重機が必要なことも
非常に難しい 直根性の樹種・老木・幹周50cm超 移植リスクが高く撤去を勧める場合も

サイズと健康状態

  • 樹高3m以下・幹周30cm未満: 比較的容易に移植可能
  • 樹高3〜5m: 根回し(半年前)と支柱が必要
  • 樹高5m超・大木: 重機・クレーンが必要で費用が大幅増
  • 衰弱・病害虫のある木: 移植で枯れるリスクが高く、撤去を勧めるのが誠実

搬入・作業条件

建て替え現場は重機の動線が建築工事と重なります。仮移植先の確保、クレーンの設置スペース、隣地との距離なども費用に影響します。

仮移植→建築→植え戻しの工程と費用

シンボルツリーを残す場合の標準的な流れと費用の目安です。

工程の流れ

  1. 根回し(着工の半年〜1年前): 大木の場合、太い根を切って細根を発生させ移植に備える
  2. 掘り取り・仮移植: 解体着工前に木を掘り上げ、敷地内の仮置き場または養生畑へ移す
  3. 養生: 建築工事期間中、水やり・支柱で管理
  4. 植え戻し: 建物・外構完成後、元の庭または新しい配置へ植え付け
  5. アフター管理: 活着確認・枯れ保証

仮移植+植え戻しの費用相場(1本)

樹高 仮移植 植え戻し 合計目安 備考
〜2m(中木) ¥20,000〜40,000 ¥15,000〜30,000 ¥35,000〜70,000 人力中心
2〜3m ¥35,000〜60,000 ¥25,000〜45,000 ¥60,000〜105,000 支柱・根巻き込み
3〜5m(高木) ¥60,000〜120,000 ¥40,000〜80,000 ¥100,000〜200,000 根回し別途・重機の場合あり
5m超(大木) ¥150,000〜 ¥100,000〜 ¥250,000〜 根回し・クレーン必須

仮移植先が遠方になる場合や養生期間が長い場合は、運搬費・管理費が加算されます。見積り時に「仮移植」「養生」「植え戻し」を分けて記載すると、お客様の納得感が高まります。

新築・新規植栽の費用相場

更地に新しく植える場合の費用です。樹種別の総額比較は「シンボルツリーの料金相場ガイド」も参考にしてください。

シンボルツリーの新規植栽(1本・樹木代+工賃)

樹種 樹高目安 合計目安 特徴
シマトネリコ 2〜3m ¥18,000〜30,000 常緑・成長早い・人気No.1
ソヨゴ 2〜3m ¥20,000〜35,000 常緑・成長ゆるやか・手間少
オリーブ 1.5〜2.5m ¥16,000〜37,000 洋風・乾燥に強い
ハナミズキ 2〜3m ¥18,000〜33,000 落葉・春の花が人気
ヤマボウシ 2〜3m ¥20,000〜35,000 落葉・花と実と紅葉
イロハモミジ 2〜3m ¥20,000〜40,000 落葉・和風・紅葉が美しい
アオダモ 2〜3m ¥22,000〜40,000 落葉・自然な樹形

生垣・外構植栽の費用(1mあたり)

樹種 料金相場/m 特徴
カナメモチ(レッドロビン) ¥4,000〜7,000 赤い新芽・目隠しに人気
プリペット ¥3,000〜5,000 成長が早く安価
キンモクセイ ¥6,000〜12,000 香りが良い
ラカンマキ ¥5,000〜10,000 和風に最適

外構工事とセットで植栽を依頼されることが多いため、外構業者・ハウスメーカーとの連携も受注のポイントになります。

建て替え時の植栽スケジュール

建て替えの植栽は建築工程との調整が欠かせません。タイミングを誤ると、せっかくの木が枯れたり、二度手間で費用が膨らんだりします。

時期 造園作業 ポイント
着工6ヶ月〜1年前 大木の根回し 残す木が決まり次第すぐ着手
解体着工前 掘り取り・仮移植 重機が入る前に退避
建築工事中 仮移植木の養生 水やり・支柱の定期管理
外構工事と同時期 植え戻し・新規植栽 落葉樹は落葉期(11〜3月)が理想

落葉樹は休眠期、常緑樹は春(3〜4月)か梅雨(5〜6月)が植栽適期です。建築スケジュールと植栽適期がずれる場合は、仮移植先での養生期間を延ばして適期に植え戻すと活着率が上がります。

費用を抑えるコツと見積りのポイント

お客様に提案できる費用節約のコツ

  • 残す木を厳選する: 思い入れの強い1〜2本に絞ると仮移植費を抑えられる
  • 適期に合わせる: 適期植栽は活着率が高く、枯れによる再植栽コストを防げる
  • 撤去木の有効活用: 伐採材のチップ化・薪利用で処分費を圧縮
  • 外構工事とまとめて発注: 重機の段取りを共有でき割安になることも

見積書での書き方

建て替えの植栽は項目が多く金額も大きくなりがちです。「植栽工事 一式」ではなく、内訳を明示しましょう。見積書の作り方は「造園業の見積書の書き方」で解説しています。

見積項目の例:

  • 根回し: シマトネリコ H=3.0m × 1本 = ¥20,000
  • 仮移植(掘り取り・運搬・仮植え): 1本 = ¥45,000
  • 養生管理: 3ヶ月 = ¥15,000
  • 植え戻し(植付・支柱): 1本 = ¥35,000
  • 老木の伐採・抜根: 1本 = ¥25,000
  • 新規植栽(ハナミズキ H=2.5m): 1本 = ¥28,000
  • 残土・伐採材処分: 一式 = ¥15,000
  • 諸経費: 一式 = ¥10,000

枯れ保証を明記する

仮移植・植え戻しは活着リスクがあるため、枯れ保証の条件を見積書に明記しておくと安心感につながります。

  • 保証期間: 植え戻し後1年間が一般的
  • 保証対象外: 台風・異常気象、お客様の管理不備
  • 大木の移植は保証対象外とするか、別途条件を設けるケースもある

まとめ

建て替え・新築時の植栽は「残す(仮移植)」「撤去」「新規植栽」の3つの選択肢を整理して提案することが第一歩です。既存樹を残す場合は、樹種・サイズ・健康状態・搬入条件から移植可否を判断し、仮移植→養生→植え戻しの工程と費用を分けて見積りましょう。

仮移植+植え戻しは中木で6〜10万円、高木で10〜20万円が目安です。新規植栽はシンボルツリー1本2〜4万円が中心。建築工程と植栽適期の調整が活着のカギになります。

niwakuraを使えば、根回し・仮移植・植え戻し・新規植栽といった項目をカタログに登録しておき、現場でスマホから3分で見積書を作成できます。請求書の発行までスマホ1台で完結します。建て替え植栽の相談は単価の高い仕事につながりやすいため、提案の引き出しを増やして受注につなげましょう。

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